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おなとも!
第2章    
「別にタカハシさんに死んでほしいワケじゃねぇけどさぁ。人が飛び降りるとこは撮ったことねぇし今後撮れる機会があるかもわかんねぇしぃぃ」

 なんだそれは。
 ただ単純にレア度が高いという理由で私の臨終の場面を狙っているというのか!

「な、なによぉ!あんた、そもそも私が飛び降りる場面を撮影してどうするっていうの?家に帰って鑑賞してニヤニヤ笑うってわけ?」

 ホワムーはまたもや首を捻った。
 この時点で気付いたのだが、いちいち返答の前に首を捻るのは彼の癖らしい。

「ニヤニヤ笑うって言うかぁ・・・観ながらオナニーする。飛び降りなんて初めてだからさぁ、5回はヌケる自信ある」

 人生に於いて「!!!」しか脳裏に浮かばない発言をされたのはこれが初めてである。

「へ、変態!」

 月並みすぎる罵倒をホワムーに浴びせるまでには約1分のタイムロスが必要であった。

「人でなし!変態!最低!」
「ほんとにぃ?タカハシさん、ありがとう」

 一般人なら涙目にしかならないような罵倒だと思うのだが、しかしホワムーはなぜか肩をすくめてシャイな3歳児のような仕草で照れていた。
 
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