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彼は天然記念物
第2章 鈍感

「ねぇ!ちょっと直くん!」
呼びかける女を無視して自分の部屋に向かう。
バンッ
ドアを乱暴に開けて女をベッドに押し倒した。
「きゃっ!」
「ねぇ……俺の事…好き?」
「…好きだよ……?」
「じゃあ………慰めてよ…」
女の首筋に口付けながら右手でボタンを外していく。そこから出た胸を弄りながら下に降りていくと小さな喘ぎ声が漏れる。
「んッ…あぁ……」
そんな中頭をふとよぎった兄貴…有舂季の顔。それからいくら女の顔を見ながら愛撫しても有舂季と重ねてしまう。
駄目だ……駄目…………
………………………………………………
結局未遂で終わった。
女には兄貴と重ねてしまったなんて言えなくて、気持ち悪くなったと嘘を言った。
それでも有舂季を諦めるために女遊びは続けた。

