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彼は天然記念物
第2章 鈍感
…………………………………………………………


ピピーッ

「始めー!!」

始まりのホイッスルが鳴り響いた瞬間相手に掴みかかる。ちなみに相手はサッカー部の副部長。サッカー部なだけに体格がよくて気が引ける…
そしていくら掴みかかっても動かない……


「ん…ぐぐぐ………ぅ」

「駄目だよ、そんなんじゃ……」

相手はそう呟くとスルリと腰に手を回して俺を軽々と投げる、と同時に柔道着に手を忍び込ませた。

「うわぁッ…」

ドタンッ

「…い……痛い…………」

投げられたのと柔道着に手を忍び込ませられたのが原因で柔道着が思い切りはだけてしまった。
おまけに足をひねったようでズキズキと痛み始めた。
そのときだった。

「…ひねっちゃったね……先「先生、俺有舂季を保健室まで連れて行ってきます。」

そこで、相手が話しかけたのを紫狼が遮ったのだ。

「ほら、行こう?」
手を差し伸べる紫狼は王子様みたいで、女の子だったらうっとりしてしまうだろう。
…俺はもう馴れちゃったけど…………

「ん……痛ッ…」

立とうとすれば足に激痛が走って、どうしても立てない。
どうしようか迷っていると、目の前で紫狼が座り込んだ。

「………なにしてんの…?」

「はい、のって?」

「……………………うん………」

久々にののった紫狼の背中は暖かくて、大きくて…………
後ろでサッカー部の副部長が睨んでる気がするけど無視しよう。



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