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彼は天然記念物
第2章 鈍感
in保健室

「痛てててて………もっと優しくしてよ…」

「はいはい、仕方ないでしょ!!ほら、出来たよ!」

バシッ

「痛で!」


…心なしか紫狼が怒ってる気がする。

「……紫狼…怒ってる……?」

「……怒ってるよ」

「……………………ごめんなさい…」

「…なんで怒ってるか分かってんの?」

首を横に振ると紫狼が声を荒げ、荒げたかと思えば弱々しくか細くなった。

「この鈍感!……いつまでも鈍感だと、大変な目見るって言ってんだよ…」

優しく手で俺の頬をなぞりながら笑う今の紫狼なら、どんなにガードが固い女の子でもコロッと堕ちるな。

「……それなら、紫狼が守ってくれればいいだろ…」

思わず唇をついて出た言葉。
言った後に後悔した。
これじゃプロポーズじゃないか!!
取り消さねば!

「……いや、あの紫狼…」


ドサッ

言い掛けの言葉を遮るようにベッドに押し倒される。

「…………鈍感……」

それだけ囁くと、軽く触れるようなキスをした。

……キス?
魚の?
いやいや違った。
唇にする……接吻…

現状を理解した途端に顔が茹でダコのように赤くなっていくのが分かる。
紫狼とはし馴れてるハズなのに……なぜかドキドキした。

「あっぐ…あ…あ……あぁぁ…」

「……フフッ…」

それでも、紫狼は何事もなかったように微笑むと、隣に寝っ転がった。
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