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彼は天然記念物
第3章 動機
有舂季side

「有舂兄!」

「……直樹…」

家のまさに手前。門のところで再び直樹たちと鉢合わせ、この日ほど神様を恨んだことはない。

「有舂兄…!突然居なくなったから心配したんだぞ……」

「でも、俺が居ない方がいちゃつくには丁度良かったんじゃねえの?」


未だに組んだ腕を離さない直樹たちにわざと悪態を吐きながら、胸の前で腕組みをして冷たい目線を送る。
…これじゃ捜さなかったくせに、と言ってるようなもんだ。

「……有舂兄…。どうしたんだよ…」

「知るか馬鹿野郎。俺が聞きたいぐらいじゃボケ」

いや、聞かなくても分かってる。
普段は雪久みたいだが、俺は一度泣くと直樹みたいにすげえ無愛想で、悪態を吐くようになる。……五時間ぐらい。

自覚してるけど、治らない。
治したくない。
この状態になると本音を吐けるからだ。つまり、泣くことは俺の本音の吐け口になっている。

「じゃ、あとはご自由に。…あと四時間は俺の部屋に入ってくんな。セックスでもなんでもしてろ。」

二人より先にドアを開けて中に入る。
急いで二人が来ないうちに二階へ上がって部屋に籠もる。



「…馬鹿野郎が……」

ベッドにダイブするとギシギシと軋む音が部屋に響く。
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