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彼は天然記念物
第3章 動機
ドタドタドタドタ…

乱暴な足取りと思われる足音がだんだんと近づいてくる。

バンッ

「有舂兄!!」

やっぱりご立腹の直樹だ。
なんで怒ってんのかね…

「……なんだよ…入ってくんなっつったろ?」

しかし俺だってまだ怒りが収まったわけじゃない。むしろ入ってきたことに余計に腹が立った。

「なんでそんなに怒ってんだよ…!」

「あれれ~?心当たりが無いのかな?……そういうとこだけ鈍感だよな直樹って…」


嫌味たっぷりに言い返してやると、
腹の中で煮えくり返るものが無くなる感じがしてとても気持ちがいい。
……俺ってホント、腹黒いわ…

「……俺が女遊びしてる理由を話さないからか?」

…それもある。
でも俺がいま苛ついてるのはそのことじゃない。

理由を探すと蘇る直樹とあの女の歩く姿。

寄り添って手まで繋いじゃってさ…



「あーもう!ホントイラつくなあ!!
俺が今怒ってんのはそのことじゃない!」

ボフッ

ベッドに置いてあったクッションを一つ取って直樹目掛けて投げつける。

「痛て………有舂兄……怒んないでよ…」


直樹は後味悪そうに頭を掻いた。
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