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彼は天然記念物
第3章 動機

……てか正確に言えば怒ってるんじゃない。本音が出てるだけ。
「………つか怒ってねえよ…本音言ってるだけだ。」
「……じゃあ、泣いたんだ…?」
…しまった……
直樹は知ってるんだったっけ…
「…泣くわけ…ない。大体なんで俺が泣かなきゃいけないんだよ…」
直樹と目を合わせると全てを見透かされてしまいそうで、思わず目をそらした。
…なんか涙出てきそう……
俺いつから涙腺弱くなったのかな。
「…妬いてくれたの……?」
「妬くわけ…ない。…お、俺はお前の兄貴だぞ。なのに……なんで…弟の女に妬くんだよ…」
やばい…涙腺がノックされてる……
「………ね、兄貴…俺が女遊びしてる理由………聞きたい…?」
突然の言葉に目を見開いた。
(なんだよいきなり……
直樹を見上げると、目はどこかを見ていた。
薄茶色の瞳は俺じゃなくて、どこか遠くを眺めていた。
そんな直樹の言葉をリピートする。
『直樹が女遊びしてる』理由…
聞きたい…
声を出すだけで涙が出そうなので首をただ縦に振った。
「………俺から、離れないって…約束して。絶対…絶対守るなら話すよ……」
とにかく聞きたい一心で首を振った。
すると背後から深く息を吐く気配がした。
「………つか怒ってねえよ…本音言ってるだけだ。」
「……じゃあ、泣いたんだ…?」
…しまった……
直樹は知ってるんだったっけ…
「…泣くわけ…ない。大体なんで俺が泣かなきゃいけないんだよ…」
直樹と目を合わせると全てを見透かされてしまいそうで、思わず目をそらした。
…なんか涙出てきそう……
俺いつから涙腺弱くなったのかな。
「…妬いてくれたの……?」
「妬くわけ…ない。…お、俺はお前の兄貴だぞ。なのに……なんで…弟の女に妬くんだよ…」
やばい…涙腺がノックされてる……
「………ね、兄貴…俺が女遊びしてる理由………聞きたい…?」
突然の言葉に目を見開いた。
(なんだよいきなり……
直樹を見上げると、目はどこかを見ていた。
薄茶色の瞳は俺じゃなくて、どこか遠くを眺めていた。
そんな直樹の言葉をリピートする。
『直樹が女遊びしてる』理由…
聞きたい…
声を出すだけで涙が出そうなので首をただ縦に振った。
「………俺から、離れないって…約束して。絶対…絶対守るなら話すよ……」
とにかく聞きたい一心で首を振った。
すると背後から深く息を吐く気配がした。

