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隷従超鋼ヴァギナス [1] 胎動編
第4章 星宮ユリカ
「あのロッドはオーガズマイザーと言うの。それが操縦者の性器と繋がるとヴァギナスの機体とのシンクロが始まり、自在に動かせるようになるのよ」
「は、はい……」
「続けて」
「それから……その、なんとかマイザー? が小刻みに動き始めて」
「どんな動き?」
「前後に……ピストン運動を」

(ぐうっ……)

 またしても心の中で呻く。ただの運動物理学的な言葉が、とてもいやらしく聞こえた。

「そのときどう感じたかしら?」
「き……気持ち良かったです。なんだか……お腹がジンジンして……その……」
「自分が濡れているのがわかった?」
「……はい」
「濡れているって気づいたとき、どう思った?」
「なんだか……とてもいやらしいって感じました……はあっ! 今も凄くいやらしいですよ! ユリカさん!」
「あら、まあ……ウフフ」

 顔が火照る。口にはできないが、話しているうちに股間に切ない潤みが生じていた。それが吐息となる。

(ちょっと説明しただけでこんな風になっちゃうなんて……私ってエッチなのかな)

 少し、挫けそうな気持になっていた。
 内股をモジモジと擦る。

「それから、どうなったのかしら?」
「それから……なんとかマイザーの動きが激しくなって……」
「どんな風に?」
「くねって……私の、その……中の、奥の方で……ううう……」
「膣内に本格的に刺激を与え始めたのね。貴女の肉体はそれにどう反応したのかしら?」

 ユリカはまったく手加減する気はなそうだ。言葉をつけ加える。

「……性的な興奮という意味で」

 変な気分になって落ち着かず、言葉をまとめるどころでなくなってきたケイは、絶対ショーツが染みになっていると思った。このペースでは、全部を説明し終わる頃には自分はどうなってしまうのだろう。

(ああん……もうダメ! いやらしすぎるよ、こんな質問……誰か助けて!)

 もちろん、誰も助けてはくれなかった。
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