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隷従超鋼ヴァギナス [1] 胎動編
第4章 星宮ユリカ
 過酷なヒアリングが終わり、ケイはピンクと白のツートンカラーの派手なジャンプスーツを受けった。マスターウェアと呼ばれるパイロット専用のスーツだそうだ。

 更衣室を教えられ、着替えて来るよう指示される。案の定、ショーツは湿ってしまっていた。

 身体にフィットする素材で着心地はよかったが、極薄なうえに、下にインナーはつけないように言われたため、水着を着ているような気恥ずかしさがあった。

 なんだか乳首がこすれるような気がする。襟ぐりのカットが大きく、胸元が開きすぎなのも気になる。股間はすぐに開くような作りになっていて、通常ではわからないが、少しその気の姿勢になれば陰部がパックリと露出するようになっていた。

(これって……つまり、ジョイントしやすいようにって事なんだろうけれど)

 先ほどユリカに教えてもらった隷従超鋼との交接。理屈では合理的な手段と理解できるが、それにしてもいったい誰がこういう服を開発するのだろう。

「男の人のは、どうなっているのかな……」

 と、呟いてふと思い出す。
 そういえば。

(あの人もこの服だったわ……)

 コックピットで意識を失っていた青年。ちょっと可愛い感じの……。あの人のこの部分も……想像してケイは胸がきゅんとするのを感じた。

(な、なにを考えているの! 私ったら! ふしだら! 不謹慎! 私ってこんなにいやらしかったの? ち、違うわ! これはみんな、さっきのユリカさんの質問責めのせいなんだから!)

 ブルブルと頭を振って更衣室を出ると、廊下で誰にも出会いませんようにと祈りながら再びユリカの研究室へと向かった。
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