この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隷従超鋼ヴァギナス [1] 胎動編
第1章 プロローグ
 銀河……銀河系。自分と同じ名前の大宇宙。

〝銀河ケイ″とは天文好きの父がつけた、趣味丸出しの駄洒落のような名前だったが、ケイは自分の名前の壮大な割にはそのほのぼのとした可愛げのあるネーミングの由来が気に入っていた。五つ下の妹の英瑠に至っては銀河系に続く洒落が思いつかず、ケイ(K)の次だからエル(L)にしたのだという。父らしいなんともお茶目な命名だった。

(学生だったママがメロメロになっちゃうはずだよ)

 となりでいっしょに星のシャワーを浴びる母を横目でちらりと見る。年若くしてケイを生んだ真理子は、未だによくケイの姉と間違えられる。

 また、実際この美人母娘は二人ともよく似ていた。大げさな言い方をすれば、凛と引き締まったケイの美しさが正義を司る女神の神々しさであれば、包容力のある豊かな胸の、慈愛の女神を思わせるのが真理子だった。

 担任教師である父に一目惚れしたのは母が高校二年の頃だというから、今の自分と同じ年だ。まだ本当の恋愛をしたことはないけれど、いつか母のように、素敵な伴侶を見つけることができればいいなとケイは思う。

(ああー、私、今すごく幸せかも)

 流れ星でもないかと視線を夜空にさまよわせる。愛する父と母、そして可愛い妹の英瑠との水入らずのひととき。ケイは広大な宇宙と小さな家族の絆を感じる毎年のこの旅行が大好きだった。

 流れ星は見つからなかったが、ケイはそっと目を閉じ心に祈った。

(この幸せがいつまでも続きますように……)

 しかし、その願いは叶わなかった。
 ケイばかりでない。この年、人類は未曽有の厄災に襲われることとなったのだ。
/49ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ