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隷従超鋼ヴァギナス [1] 胎動編
第1章 プロローグ

二○二×年――敵は宇宙の深淵から突如として現れた。
衛星軌道上に巨大質量が観測されるや否や前触れなく全ての電波通信が遮断され、続いて次々と地へ降り立ったのは巨大な機械兵器の一群だった。
混乱に陥ったまま、満足な迎撃もできぬうちに人類文明は蹂躙され、半年も経たずに統率を失った。
情報から隔絶され、それまでの社会生活を支えていたインフラ基盤もなくした人々はそれぞれ独自に生き延びる術を探すしかなかった。
敵について人類が知っていることはあまりにも少なかった。彼らは人類とコミュニケーションをするつもりはないらしい。あるのは一方的な破壊と殺戮だった。
そしてもうひとつ――
衛星軌道上に巨大質量が観測されるや否や前触れなく全ての電波通信が遮断され、続いて次々と地へ降り立ったのは巨大な機械兵器の一群だった。
混乱に陥ったまま、満足な迎撃もできぬうちに人類文明は蹂躙され、半年も経たずに統率を失った。
情報から隔絶され、それまでの社会生活を支えていたインフラ基盤もなくした人々はそれぞれ独自に生き延びる術を探すしかなかった。
敵について人類が知っていることはあまりにも少なかった。彼らは人類とコミュニケーションをするつもりはないらしい。あるのは一方的な破壊と殺戮だった。
そしてもうひとつ――

