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隷従超鋼ヴァギナス [1] 胎動編
第5章 出撃
 胎内への受け入れはここ連日のトレーニングによってずいぶん馴染んだ。性感を立ち上げながらに冷静でいられるのはその賜物だ。女としてそれが良い事なのかどうかともかくとして。

――SLMAアクティブ! 動作正常。パイロットバイオデータ取得完了!
――カタパルト・スタンバイ。ウォーターシューター、ゲートオープン百二十パーセント。射出準備OK。

――いくわよっ! ケイ!
――カウントダウン、コックピットに渡します!

 ケイの眼前に秒読みの表示が躍る。

「いつでもっ……」

――ケイ! 耐G姿勢忘れないでね!
――ネットワーク切れます。ヴァギナス、スタンドアローンまで十秒。以後回収まで通信はできません。グッドラック……ライン・オフ!

 通信用有線ケーブルが切断されて、管制音声が途絶える。

(静か……)

 ゴウッ!

 つかの間の静寂を破って水流と気泡の轟音に包まれる。凄まじいGがケイを圧し潰す。

「きゃあああああああああっ」

 ジャンプスーツは耐G仕様だし、ヴァギナス自体にも対ショック機構は実装されている。射出ハンガー自体は潜水都市のある海底四千メートルの位置ではなく海面近くに設置されており、海上までの距離はさほどではなかったが、短時間とはいえ急上昇は強烈な負荷を搭乗者にかけるのだ。

 ボシュウ!

 二十メートルはあろうかという巨大な水柱を上げて白い機体が青空に舞った。ここまで一分。予測活動限界まであと十一分。

「ウァギナス・ウィング!」

 ケイは叫んだ。意志を言葉にしたほうが隷従効果が強い。ウァギナスの機体がケイに応えて白銀の翼を発生させる。この二週間励んでいたのは絶頂我慢訓練ばかりではないのだ。ケイは少し誇らしかった。

 マップに光点。目標地点だ。

「待ってなさいよ! やっつけてあげるわ!」

 空中で逆さ落しをするようにぐるりと大きく身をひるがえし、海面スレスレの低空飛行で敵目掛けて一直線にヴァギナスを向かわせる。
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