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隷従超鋼ヴァギナス [1] 胎動編
第1章 プロローグ

「くっ……」
ケイは顔をそむけた。この二年、たくさんの犠牲者を見てきた。淫機獣は女を捕える。その先の運命は見るに堪えないものだ。
「生きなさい! ケイ!」
真理子が声を振り絞った。その必死の訴えが身をすくませていたケイの心を打つ。母の命懸けの叱咤が、少女に離別の時を悟らせた。
(ママッ! ああ、ママ……)
「英瑠、逃げるよっ! お姉ちゃんにおぶさって!」
泣き叫ぶ英瑠に言う。
「やだあっ! ママが、ママが!」
「見てちゃダメッ! 早く!」
淫機獣の尾がするすると伸び、その先端の針のようなチューブが真理子の開かれた脚の付け根の匂いを嗅ぐかのように忍び寄る。
(お願い……ケイちゃん、英瑠と二人で逃げ延びて……)
真理子もまた、淫機獣に捕まった女がどうされるかは知っていた。自らの運命を悟って硬く目を閉じる。
ケイは顔をそむけた。この二年、たくさんの犠牲者を見てきた。淫機獣は女を捕える。その先の運命は見るに堪えないものだ。
「生きなさい! ケイ!」
真理子が声を振り絞った。その必死の訴えが身をすくませていたケイの心を打つ。母の命懸けの叱咤が、少女に離別の時を悟らせた。
(ママッ! ああ、ママ……)
「英瑠、逃げるよっ! お姉ちゃんにおぶさって!」
泣き叫ぶ英瑠に言う。
「やだあっ! ママが、ママが!」
「見てちゃダメッ! 早く!」
淫機獣の尾がするすると伸び、その先端の針のようなチューブが真理子の開かれた脚の付け根の匂いを嗅ぐかのように忍び寄る。
(お願い……ケイちゃん、英瑠と二人で逃げ延びて……)
真理子もまた、淫機獣に捕まった女がどうされるかは知っていた。自らの運命を悟って硬く目を閉じる。

