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情画
第6章 夜明け
全く理解できない感覚にワタシは何も話せなかった。

「乳首どうしたの?」

先生も居ないし、優しい沙絵さんに戸惑いながらも、ワタシは正直に答えた。

「割りばしで挟まれました。」

「それは面白そうだけど、こんなにしちゃダメだわ。
いずみさん…
もし何かあったら、夜中でも此処に逃げてきていいわよ。
お子さんを連れてきてもいいわ。

思いやりのないsexと主従関係は、エスカレートしていくだけだから…」


半分以下の歳の沙絵さんに言われるのは変だった。
しかも自分も同じサディストなのに…

先生が紅茶を持ってきた。

「お父様、氷とタオルを何枚かと傷にいいお薬持ってきて…
それとラベンダーがいいわ。」

先生は心配そうにしていたが、無言で沙絵さんの言う通りにしていた。

「ご主人にされたことはお父様には言わないから安心して。」

先生がアトリエを出た途端小声で言われた。

テーブルに置かれた紅茶を沙絵さんが持ってくる。

「ティーソーサーは持っててあげるから、ゆっくりお茶を飲んで、そしてお薬私に付けさせてね。」


カモミールティーにほんのりと蜂蜜の香りがした。
沙絵さんにソーサーを持たせるのが申し訳なかった。
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