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情画
第6章 夜明け
「少し背もたれから離れててね。」

背中を離すとソファーが倒されベッドになる。

「横になって、いずみさん。」

言われた通りにする。

冷やしたタオルがおでこと目に掛かるように置かれた。

「何かいい香りがします。」

「ラベンダーのアロマオイルよ。
乳首、お薬塗るわよ。」


タオルで目隠しされている分、恥ずかしさが薄れた。

沙絵さんの指が触れるけど、それは痛みを気遣う優しいものだった。

乳首の周りだけ冷やされ、毛布が掛けられる。

また髪を鋤きながら沙絵さんは話し掛けてきた。

「ご主人には、もう愛情はないの?」

「はい、8年前、先生と会って…

女の喜びを知りました。

本当の愛も…


先生に愛される沙織さんや沙絵さんを憎いと思うほどの強い愛を覚えたの…

そうしたら、主人とは、愛じゃないこともわかり


主人も、ワタシを妻という名の道具としか思ってないことも見えてきました。

特にsexに関しては、利己的で受け入れられないものだったの…

今は、家族ごっこをしてるだけ…

どうしても


主人を愛せない


愛してるのは


先生………」





「いずみさん…」
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