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情画
第6章 夜明け
「凄くよく眠ってたわね。」

「ごめんなさい。」

「また意味もなく謝ってるわよ。」

「あ、はい。」

「二人になったら、どっちも似た者同士で、なかなか進展しそうにないわね。」

「はい?」

「忘れて、こっちの話よ。」

寝ぼけた頭に、沙絵さんに叱られたと思い、謝ったら怒られて、意味がよくわからなかった。

聞き直しても答えてもらえずワタシは俯いて後をついていった。

「二人で幸せそうに寝てたから、お父様を引っぺがしてやったわ。」


沙絵さんは小悪魔の笑顔になる。

「あははっ、二人とも、もう起きないんじゃないかと思うほどよく寝てたわよ。疲れも取れたんじゃない?」

「あ、そうですね。ありがとうございます。」

「さあ、沢山食べなきゃね。今日は和食よ。」

応接間に入ると、和食とはいえ、これまた凄いボリュームだった。

先生はいつものようにもうテーブルに付いている。
何事も無かったように着物を綺麗に着ていらした。

目が合うと、恥ずかしくなり顔が赤くなってしまう。

「あ゛〜、何だかこの甘い雰囲気いやだわ。
食べるわよ。」

こうして食事が始まる。
なんか今日の話題は見つけにくく料理の話でごまかした。
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