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情画
第7章 曙
そこからは、よくわからない。
美しい乳房が盛り上がり、谷間への影が小筆で創られるのを見ても、
自分が直接筆でまさぐられている感覚になり乱れていく。

沙絵さんは、喋るだけじゃなく、声を出すのも禁じた。

それはこうなることを予測していたということ?

ワタシは縄で淫らな根源を開かれて縛られるだけ。
先生と沙絵さんの愛を横から盗み見するだけで、声を漏らすほど乱れるとわかっていたの?


暗示に掛かったのか、知り尽くされているのかわからないが、完全に支配されているということだ。

その事実に何度打ちのめされても抗えない、

こうなると、ワタシは楽になる方法を考える。
考えない、体が示すように心を流されてしまえばいいのだ。

かくして、声を出さないという命令だけが残り、意識が朦朧としていった。


コトリ…

ああ、気持ちいい…

「いずみさん、聞こえてる?終わったわよ?」

「はい、沙絵様…」

「縄酔いかしら…
ご褒美よ。お父様と好きに愛し合って。
写真は撮らせてもらうけどね。」

ふわふわと体が宙に浮く。気持ちいい…

優しくソファーベッドに下ろされた。

「いずみ?大丈夫ですか?」
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