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情画
第10章 四季咲き
せんせぇ…
肌が密着するように背中に回した手を腰に巻き付け、グッと引き寄せる。
先生が放たれたものが拡がっていくのも心地よく、
全身ぴったり合わさるよう促した。
「いずみ…
沢山名前を呼んでもらえましたね。」
「せんせぇ…」
優しく微笑む先生。
視線が絡み合うと同時に、啄むようなキスが沢山降ってきた。
ワタシは至福の余韻に浸る。
お互いが落ち着くまでキスは降り続けた。
「そろそろお昼にしなきゃいけないね。」
シャワーを浴びてキッチンに向かう。
それは生活感を匂わせないお屋敷の聖域であるように思えた。
沙絵さんも居た先週、応接間に通されてもその場所すら分からなかった。
応接間を過ぎて、廊下を曲がる。その先にキッチンがあった。
「今日は魚を焼こうと思っていてね。」
「お味噌汁を作りましょうか。」
「じゃあ僕は野菜を、お浸しにしますね。」
整然としたキッチン、やはり生活感がない。それは几帳面な先生や沙絵さんの性格からだろうか。
聞かなくてもどこに何があるか分かる。
冷蔵庫を見て味噌汁の具を決めた。
「卵焼きを作りましょうか。」
「ぜひ、お願いします。」