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情画
第12章 レッスン
無防備に眠る先生の表情を見ることは貴重なことだけど、
思い浮かべるのは、その長い睫毛がワタシを見下ろす時にも同じように瞳に影を落とすこと

その睫毛の内側から欲を孕んだ熱い視線がワタシに向けられること

薄い唇から放たれる言葉にワタシは蔑まされ、翻弄され熱くされてしまうこと…

見つめていたら、先生が欲しくなってしまいワタシは先生の胸に顔を埋めながら、そっとキスをする。

ん…

先生が今一度ワタシをキツく抱き締めて…

っいずみ…

名前を呼ばれる。

寝言で目覚めたのか、先生を見上げると目が合った。

「あぁ…いずみ…」

頭を抱えられ髪を撫でられる。

先生の器用な指に髪を鋤かれるのは心地よかった。

「いずみが離れていく夢を見たよ。」

「先生…もう二度とそんなことはしませんから…」


ワタシは先生の胸にもう一度キスをした。

「情けないね。自分の時間が持てるようになって、わがままなことばかり考えてしまう。」

「先生…ワタシもずっと一緒に居たいです。」

想いを言葉にする。

先生が一旦離れワタシをベッドに縫いとどめ、口付けをくれる。

どうにもならない溢れる想いをそれで示すかのように優しい口付けだった。
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