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情画
第12章 レッスン
シャワーを浴びて二人で食事の支度をする。
食事が終われば帰らなければならない。

先生はちょこちょこワタシの体に触れてくる。

「あぁ…何度抱いても足りない。
貴女といると一つの事しか思いつかない。」

高い棚から食器を取ろうと背伸びをしたら先生に後ろから抱き締められて言われる。

首筋に熱い吐息がかかり、お尻に先生の硬くなった筆が当たる。

「先生…」

「すまない。」

先生は言いながらワタシをギュッと抱き締めてきた。

ワタシは一つの提案をしてみた。

「先生…
息子に、実に絵を教えていただけませんか…?」


ずっと考えていたことだったが、先生にも新しい時間があった方がよいのではないかと思い、切り出した。


「子供に絵を?」

「だめでしょうか…」

抱き締めていた先生の手が緩む。

「実くんに僕が教えるんですか?」

「はい。絵を描くのが好きなので、是非教えて欲しいのですが。」

「沙絵で失敗してるからね。」

応接間に料理を運び食事しながら話す。

「失敗ですか?」

「筆の持ち方など細かく指導したら嫌がってしまってね。
カメラの世界にいってしまったから…」

「実は絵を描くのが好きで、ワタシが先生に習っていたことを話したら、教えてくれる人がいることを喜んでましたから…」
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