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情画
第12章 レッスン
「少し考えさせてください。」
「わかりました。」
先生が教えてくれたらいいのに…
ワタシはそれ以上は話さずにいた。
翌日は絵のレッスンの日だった。
「庭で描きましょう。」
先生と庭を歩く。
草花の勢いがよく命に満ち溢れていた。
「一つの花でも景色でも好きなものを描いてください。」
芍薬の花が綻び始めていた。中世のドレスを逆さまにしたような華やかな襞を美しく思う。
「芍薬にします。」
先生が外用のテーブルを用意する。
あのスコールの日を思い出す。寒さに抱き合った日を…
「今日は、スコールは降らないですよね。」
「僕も同じことを考えていました。
アトリエにいると貴女と肌を重ねることばかり考えてしまうから外に出たんですけどね。」
先生は綺麗に笑う。
花よりも綺麗と思ってしまう。
ワタシが描く位置を決めて椅子を置くとそれに合わせてテーブルの位置を決め、先生も座る場所を決めた。
先生との距離はあるものの作品はすく近くだ。
視線が違うから同じ絵にはならないが、やはり恥ずかしい。
先生が筆を取って描き始めたのでワタシも花を観察する。
「わかりました。」
先生が教えてくれたらいいのに…
ワタシはそれ以上は話さずにいた。
翌日は絵のレッスンの日だった。
「庭で描きましょう。」
先生と庭を歩く。
草花の勢いがよく命に満ち溢れていた。
「一つの花でも景色でも好きなものを描いてください。」
芍薬の花が綻び始めていた。中世のドレスを逆さまにしたような華やかな襞を美しく思う。
「芍薬にします。」
先生が外用のテーブルを用意する。
あのスコールの日を思い出す。寒さに抱き合った日を…
「今日は、スコールは降らないですよね。」
「僕も同じことを考えていました。
アトリエにいると貴女と肌を重ねることばかり考えてしまうから外に出たんですけどね。」
先生は綺麗に笑う。
花よりも綺麗と思ってしまう。
ワタシが描く位置を決めて椅子を置くとそれに合わせてテーブルの位置を決め、先生も座る場所を決めた。
先生との距離はあるものの作品はすく近くだ。
視線が違うから同じ絵にはならないが、やはり恥ずかしい。
先生が筆を取って描き始めたのでワタシも花を観察する。