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情画
第12章 レッスン
「うん、実くんが転ばなくて良かった。」
「爆弾の花、花も爆弾だね。おっきくて爆発してる。」
「そうか、これは爆弾の花なんだね。」
「よくあの小さなまん丸に詰まってたよね〜」
実は花の裏側を覗いたりあちこちから見ている。
「先生っ…見て、裏側にまん丸の皮が残ってる。」
実は先生の肩を叩き、花の裏側を見るように促していた。
先生はチラッとワタシの方を見て微笑んだ後、実の高さに丸まって花の裏側を覗く。
「本当だ蕾の後が残ってるね。」
「う〜ん、先生っ、ここには蕾と花しかないよ。爆弾はどうやって咲くんだろう。」
「そうだね。芍薬は一気に花が開くからなぁ…実くん、今日描く花を決めてもらおうと思ったけど、もう決まりかな?」
「うん、これにする。」
実は覗いていた一輪を指差した。
「どこから絵に描こうか、今から切るから位置を教えて…」
「うん、爆弾の葉っぱも描きたいからここで切って欲しい。」
「何で葉っぱも描きたいの?」
「花と葉っぱ違うんだもん。」
「違う?」
「つぼみの時は、葉っぱもシュッとしててつぼみもまん丸だけど、
こんなヒラヒラな花が咲くんだ。
この葉っぱのシュッシュッは爆弾の早さなんだ。」
「爆弾の花、花も爆弾だね。おっきくて爆発してる。」
「そうか、これは爆弾の花なんだね。」
「よくあの小さなまん丸に詰まってたよね〜」
実は花の裏側を覗いたりあちこちから見ている。
「先生っ…見て、裏側にまん丸の皮が残ってる。」
実は先生の肩を叩き、花の裏側を見るように促していた。
先生はチラッとワタシの方を見て微笑んだ後、実の高さに丸まって花の裏側を覗く。
「本当だ蕾の後が残ってるね。」
「う〜ん、先生っ、ここには蕾と花しかないよ。爆弾はどうやって咲くんだろう。」
「そうだね。芍薬は一気に花が開くからなぁ…実くん、今日描く花を決めてもらおうと思ったけど、もう決まりかな?」
「うん、これにする。」
実は覗いていた一輪を指差した。
「どこから絵に描こうか、今から切るから位置を教えて…」
「うん、爆弾の葉っぱも描きたいからここで切って欲しい。」
「何で葉っぱも描きたいの?」
「花と葉っぱ違うんだもん。」
「違う?」
「つぼみの時は、葉っぱもシュッとしててつぼみもまん丸だけど、
こんなヒラヒラな花が咲くんだ。
この葉っぱのシュッシュッは爆弾の早さなんだ。」