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情画
第12章 レッスン
「何か軽めのものを作ってくれ。」

「はい。」

ワタシはキッチンにいく。昨日のお味噌汁を温め直し、ベーコンエッグを焼く。

「実。行きたいところあるか?」

「うーん、どこか遊べるところ。」

「わからないな、欲しいものはあるか?」

「ないよ。パパ、この絵の爆弾をね、りったいてきにするのが宿題なの。」

「爆弾?立体的なんて難しい言葉を覚えたんだな。」

「先生に教わったの。先生、学校の先生より面白いんだ。」

「それは良かったな。ご飯食べたら買い物に行くか?」

「僕欲しいものないよ?」

「食材とかの買い物があるから出かけるぞ。」

「はぁい。」

先生と実の弾むようなやり取りを見てしまったからか、主人に対し父親としての物足りなさを感じていた。

一緒に何かしてくれればいいのに…そんなことを思ってしまう。

「ママ、ママ〜花びらにも筋があるよ?暗いだけじゃなくてこれが集まってるから芯は濃い色なんだ。」

「どれどれ?」

主人の朝食を出し終えたワタシは、実の側に行った。

「ほら、ここ…」

「本当だね。凄い発見だ。」

「だから葉っぱの筋と同じで反対の色がいいのかなぁ。」

「ピンクの反対は水色だけど、それじゃぁ明るいからこれだな。」

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