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情画
第13章 成長
「人の細かい表情を見て取ったりすれば、相手の気持ちを細やかに読み取るかもしれませんね。

絵というのは、感性の問題だから甲乙付けがたい。
それが優れていても評価しにくい。努力が報われない思いをするかもしれませんね。」

「はい。」

「でも、実くんは賢いから、勉強も頑張ると言ってたじゃないですか。
心配することないですよ。」

「そうでしょうか。」

「貴女の母親の一面を見て、僕は実くんにも嫉妬しそうなのに…」

「えっ…」

「僕の知る貴女がすべてであって欲しい。貴女のすべてを欲しいと思ってしまうんですよ。」


先生は困った表情を作って笑っていた。

「僕だけの貴女でいて欲しい。」

先生の腕に力が入りギュッと引き寄せられる。

あっ…

そのまま唇を塞がれた。

「もう一度抱きたい。」

ストレートな告白にワタシは頷いた。

「先生…実は」

「成功かどうかはともかく、僕は子育て経験者ですよ。
大丈夫、実くんのこともしっかり見ますから。」

誠実な返事で遮られ、ワタシはまた快楽に飲まれていった。


っはぁ…いぃ…せんせぇ…イクッ…

先生の思い通りに翻弄されてしまった。
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