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情画
第14章 テスト
色の違いか明暗の違いかわからないような差のものもあるのに、答えがわかるかのように置いていくのだ。

先生は実の手つきをしっかり見ていた。

「実くん、置く場所はどうやって決めてるの?」


「ん〜、ん〜、足し算するの。」

「足し算?」

「ん〜白黒+色を考えておくと、取ったタイルがどれの答えかすぐわかるよ。」

「そうか、タイルを見てからどこか探すんじゃなくて、実くんは足し算したこのタイルの出来上がりがわかるわけ?」

「うん…色のふわぁぁあってのが出来るんだよ。」

芍薬が開いた様子を現した時と同じジェスチャーをする。

「このタイルが全部表を向いてればもっと早く置けるのに。
なんか書いてあるし…」

「これは答えの記号だよ。赤青色のどの場所の白黒がどれって。」

「見たことない字だから聞いてもわからないや。」

「これはアルファベットといって外国で使う文字だよ。」

「へぇ〜」

先生は話している間に箱の中からタイルを選りすぐっていた。

「実くんこの3つのタイルの置く場所わかる?」

薄い黄緑の似通った三色だった。

実は迷わずそのタイルを置いた。
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