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情画
第14章 テスト
1つのタイルを基点に色味と明暗の違う並んだタイルだった。
私には違いしかわからない微妙な差だった。

先生がタイルを裏返して記号で確認する。

「実くん正解だよ。」

「先生、ひっくり返さないと正解かわからないの?」

「うん、そうだね。難しいし例えば全部が1個上か右かって違いもあるし…」

「ふうん。」

「じゃあ次は、ここに入るタイルを探してみて、たくさんあるから大変だけど、」

「わかった。」

全部で540もあるタイルだ。

「先生、違うやつも箱から出していい?」

「実くんの好きにしていいよ。箱から全部出してもいいし…」

「それがいいや。先生、この問題またやる?」

「うん…2、3回やろうと思ってる。」

「わかった。」

実は箱をひっくり返しタイルを全部机に出した。

「すごい沢山の色だね。同じ色がないなんてすごいなぁ。」

一センチ角のプラスチックタイルがテーブルに広がった。

実は両手でタイルを分けていく。凄い速さだった。
3つの山が出来ていく。

裏が多くなったところで、山をひっくり返した。

「あっ…先生、分ける前に見つかっちゃったよ。
これでしょ?」

「ん、どれどれ、正解。
あと2回やろうと思ってたけど探す時間がもったいないね。」
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