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情画
第14章 テスト
「先生、このタイルで遊びたい。」

「いいよ。庭の芍薬も描きたいでしょ?」

「うん。」

「じゃあ30分だけね。」

「ありがとう先生。」

「その間先生、ママと別の部屋でお話ししてていいかな。」

「いいよ。」

「じゃあ、お母様、応接間で少しお話を」

「はい。」


応接間に向かう。

「見ててお分かりでしょうけど、実くんの色彩感覚はずば抜けて素晴らしいですよ。」

「はい。」

「知能の心配もしてらしたけど、全然問題ないですよ。」

「そうでしょうか。」

「最後の問題の時に、タイルを分けることを思い付いて、僕に同じ問題をやるか質問して来ましたよね?

先を読む力があるし、タイルをある程度わけたら山ごとひっくり返したじゃないですか。」

「はい。」

「凄く要領がいい。
たぶん、同年代の子供が幼く見えてしまうんじゃないかな。
他の教科も習う意味が見いだせないんじゃないでしょうか。」

「先生、どうしたらいいんでしょう。」

「うまく興味をもたせたり、意義を教えてあげればいいんじゃないですか?」

「先生は教えるのが上手ですよね。」

「そうですか?」

「実の興味を引き出すのも上手だし…」

「似てるからでしょうかね。」
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