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情画
第15章 手紙
美しい木目のテーブルに肘をつき、腰掛けている沙絵さん。

長い黒髪がテーブルについて広がっていた。
メイクもナチュラルで日本人らしい美人顔だが、カメラを構えていて片目は隠れていた。


先生に見せるのを躊躇ったのは、沙絵さんが裸だったからだ。

肘をつき、カメラを構えているので、乳房はかなり隠れているが、写真集そのものがすべてヌードと予想出来たからだ。

「見せて…」

先生はワタシの肩を抱いて隣にぴったりくっついてきた。

沙絵さんがワタシと一緒に見るように先生に言ったのは、先生をフォローしなければならないのだろう。

ワタシは覚悟を決めて本を先生にも見えるところに向けた。

「あぁ…手っ取り早く人目を引くやり方をして…
まだ学校も始まってないのに…」

「先生、沙絵さんも考えがあってしたことですよ。
わざわざ送ってきたんですから、
まずは見てみませんか?」

「いずみと一緒にって、そういうことか…」

先生が肩を掴む手に力が入っていた。
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