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情画
第15章 手紙
『love』『私』
真正面を向いて立つ彼女は陰毛を両手で作ったハートで囲んでいた。
ただ、これは先生が黙っていないという部分があったのだ。
脚の付け根、鼠径部にタトゥーが刻まれていたのだ。
赤いハートマークに紺で文字が彫られている。
良くみるとIとYの文字だった。
「体に残るキズをつけるなんて、沙絵に電話する。」
先生が立ち上がる。
「先生、時差で深夜ですよ。それに文字の意味は何でしょう。」
「次を…」
先生は仕方なくソファーに戻った。
それは最後のページだった。
『jump』『はばたく』
背面で沙絵さんがジャンプしている。
床に日本地図がありアメリカの方向に跳ねていた。
「先生、手紙を読んでみましょう。」
「あぁ…」
先生が落ち着かない様子で便箋を覗いてきた。
『いずみさん
お父様のお守りありがとう。
普段静かなお父様が怒っているのを慌てふためいて宥める貴女の姿が浮かびます。』
「わかってるなら何故やる。」
先生は手紙と喋っていた。
『今は語学のレッスンとバイトと忙しい毎日ですが、その合間に今回の写真集を出版することになりました。
行きの飛行機で隣の人が出版社の人だったのです。
カメラの勉強の為に渡米することに興味を示してくれました。』
真正面を向いて立つ彼女は陰毛を両手で作ったハートで囲んでいた。
ただ、これは先生が黙っていないという部分があったのだ。
脚の付け根、鼠径部にタトゥーが刻まれていたのだ。
赤いハートマークに紺で文字が彫られている。
良くみるとIとYの文字だった。
「体に残るキズをつけるなんて、沙絵に電話する。」
先生が立ち上がる。
「先生、時差で深夜ですよ。それに文字の意味は何でしょう。」
「次を…」
先生は仕方なくソファーに戻った。
それは最後のページだった。
『jump』『はばたく』
背面で沙絵さんがジャンプしている。
床に日本地図がありアメリカの方向に跳ねていた。
「先生、手紙を読んでみましょう。」
「あぁ…」
先生が落ち着かない様子で便箋を覗いてきた。
『いずみさん
お父様のお守りありがとう。
普段静かなお父様が怒っているのを慌てふためいて宥める貴女の姿が浮かびます。』
「わかってるなら何故やる。」
先生は手紙と喋っていた。
『今は語学のレッスンとバイトと忙しい毎日ですが、その合間に今回の写真集を出版することになりました。
行きの飛行機で隣の人が出版社の人だったのです。
カメラの勉強の為に渡米することに興味を示してくれました。』