この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
情画
第15章 手紙
「真ん中が私って言わなくてもわかるだろうが、
あっ…」
「どうしました?」
「沙絵の髪が…」
先生が持つ写真を覗く、
手紙の通り印象が逆な二人のたくましい男に抱き締められた沙絵さんが幸せそうに笑っていた。
けれど、写真集の綺麗な長い黒髪が、ベリーショートな金髪になっていたのだ。
「あいつ…何もかも勝手に進めて…」
「先生、手紙に追伸があります。」
「んぁ…」
『新しい住所と電話番号です。手紙が着くころには引っ越してます。二人の持ち家だから、もう引っ越すことはないです。
お母様と呼べる日まで日本には戻らないつもりですので、いずみさん、お父様をよろしくね。』
「とんだ追伸だな。」
先生が怒りを通り越して、ガクリと肩を落とした。
「先生…お茶でも入れましょうか…」
「あぁ…濃い日本茶でお願いします。」
ワタシはキッチンに向かった。先生があんなに怒っているのを初めてみて、フォローと言われてもどうしたらいいかわからなかった。
熱い濃い日本茶を入れてアトリエに戻ると、先生は写真集を膝に、三人の写真と手紙を両手に持っていた。
「先生…写真を置けば手紙か写真集が捲れますよ。」
「あぁ…」
あっ…」
「どうしました?」
「沙絵の髪が…」
先生が持つ写真を覗く、
手紙の通り印象が逆な二人のたくましい男に抱き締められた沙絵さんが幸せそうに笑っていた。
けれど、写真集の綺麗な長い黒髪が、ベリーショートな金髪になっていたのだ。
「あいつ…何もかも勝手に進めて…」
「先生、手紙に追伸があります。」
「んぁ…」
『新しい住所と電話番号です。手紙が着くころには引っ越してます。二人の持ち家だから、もう引っ越すことはないです。
お母様と呼べる日まで日本には戻らないつもりですので、いずみさん、お父様をよろしくね。』
「とんだ追伸だな。」
先生が怒りを通り越して、ガクリと肩を落とした。
「先生…お茶でも入れましょうか…」
「あぁ…濃い日本茶でお願いします。」
ワタシはキッチンに向かった。先生があんなに怒っているのを初めてみて、フォローと言われてもどうしたらいいかわからなかった。
熱い濃い日本茶を入れてアトリエに戻ると、先生は写真集を膝に、三人の写真と手紙を両手に持っていた。
「先生…写真を置けば手紙か写真集が捲れますよ。」
「あぁ…」