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情画
第15章 手紙
「ひとまずお茶にしませんか?」

「あぁ…」

先生は黙ってお茶を飲んでいた。

飲み終えると

「沙織がどう思うかな…」

「先生…沙織さんの気持ちはわかりませんが…
まずは沙絵さんの気持ちじゃないですか?

あれだけの女王様が騙されたりしないと思うんですが…」

「そうだね。」

「女王様の相手が二人というのも、なんとなく理解できるんですが…」

「うん、あり得るね。」

「男同士のカップルっていうのに理解は難しいですが…

家を構えているというなら、社会的に認められたある程度しっかりした方たちではないでしょうか、」

「あぁ…」

「沙絵さんがちゃんと報告してくるから、さほど心配はいらないのでは?」

「全部事後承諾というのはどういうわけなんだ?」

「逆に沙絵さんが事前に許可を得るところ見たことがないですが…」

「まぁ、そうですが、その辺が育て方を間違えたのかと…」

「本人が幸せと思えることが一番幸せなのだと、先生が一番ご存知なのでは?」

「はぁ…」

「午後になったら向こうの朝です。電話してみたらどうでしょうか。
直接声を聞けば様子もわかりますよ。」

「そうしてみましょう。」
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