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情画
第16章 露呈
「いずみ…」

「先生…」

「思い切り寝かせてあげたいんだけどね。
色々気になったのでね。

服を替えたら、身体中凄い痣でね。

何があったんですか?」


「先生…ワタシが…ワタシが悪いんです。」

「起き上がらなくていいです。玄関で倒れかけたんですよ。

ゆっくりでいいから、何があったのか教えてください。」

「すべて、ワタシの秘密が主人に知られてしまったんです。」

「秘密とは?」

「ワタシ妊娠してました。」

「それは、」

「主人の子供か先生の子供か、わからないまま主人に伝えたんです。

そしたら、診断書を見せられて、
主人には受精させることは出来ないと…」

「では、実くんも赤ちゃんも…

僕の子供ということですか?」

「はい。ただ、診断を受けたのが最近で…

ワタシは、何故実の時は何も言わなかったのかと、言ってしまったんです。

主人は、実も自分の子供じゃないと疑っていたんです。

先生…ごめんなさい。

八年前、主人の子供は欲しくなくて、先生には大丈夫な日を嘘をついて、実を妊娠したんです。」


「あぁ、何てことだ…」

「ごめんなさい。」

「僕は自分の子供を他人に育てさせていたなんて…」
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