この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
情画
第16章 露呈
「ママは病気じゃないからね。すぐ元気になるよ。
でもね。ママだけが作るんじゃないよ。皆で一緒に作ったら楽しいんじゃないかな。どう?」
「うん。そうする。皆で一緒、楽しいもんね。」
やはり、少し不安なんだろう。『ママが元気になったら』と言うとき、少し寂しそうだった。
「さあ、この中にパンを入れるよ。」
箸を渡すと一緒になってパンを浸した。
子供のたどたどしい手つきは可愛い。
沙絵を迎え入れた時のことを思い出した。
「そうしたら、これを焼くんだよ。」
熱したフライパンに入れていく。
「僕もやっていいの?」
「もちろん、フライパンが熱くなっているから気をつけてね。」
「はい。」
僕が入れるのを見て並べて入れていく。
「タイルみたいだね。」
「そうだね。」
「あ〜っ、固まってくよ〜」
「焼けたらひっくり返すからね。」
頃合いを見て返していくと、実も真似て返し始めた。
「焼けてる〜いい匂い。美味しそうだね、先生。」
「自分で作ったのは美味しいさ。お皿にとって蜂蜜かければ出来上がり。ママを呼んできてくれる?
応接間で食べようか。」
でもね。ママだけが作るんじゃないよ。皆で一緒に作ったら楽しいんじゃないかな。どう?」
「うん。そうする。皆で一緒、楽しいもんね。」
やはり、少し不安なんだろう。『ママが元気になったら』と言うとき、少し寂しそうだった。
「さあ、この中にパンを入れるよ。」
箸を渡すと一緒になってパンを浸した。
子供のたどたどしい手つきは可愛い。
沙絵を迎え入れた時のことを思い出した。
「そうしたら、これを焼くんだよ。」
熱したフライパンに入れていく。
「僕もやっていいの?」
「もちろん、フライパンが熱くなっているから気をつけてね。」
「はい。」
僕が入れるのを見て並べて入れていく。
「タイルみたいだね。」
「そうだね。」
「あ〜っ、固まってくよ〜」
「焼けたらひっくり返すからね。」
頃合いを見て返していくと、実も真似て返し始めた。
「焼けてる〜いい匂い。美味しそうだね、先生。」
「自分で作ったのは美味しいさ。お皿にとって蜂蜜かければ出来上がり。ママを呼んできてくれる?
応接間で食べようか。」