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情画
第16章 露呈
「実くん、お腹に赤ちゃんがいると、体が急に変わってね、疲れやすくなったり、感情も変わりやすくなるんだよ。

少しのことがとても嬉しかったりね。」

「ふうん、そうか、ママ頑張ってね。僕もママに心配掛けないように頑張るから…」

「あ、ありがとね。」

そんなことを言われたら、また涙が出てしまった。

「ママ、食べよ?」

「う、うん。」


「あ、本当に美味しい。」

「信じてなかったの〜?」

「あ、そういう意味じゃなくて」

あはは…

先生が笑うと実も笑い出す。つられてワタシも笑った。


楽しく笑いながら食事をするなんて久しぶりだった。

「実くん、明日から学校から帰ってここに来るんだよ。」

「うん。」

「これをあげる。」

先生がサイドボードの上に置いていたものを手に隠し持った。

握った拳をテーブルの上に伸ばす。

「実くん手を出して?」

実は手を広げて先生の拳の下に伸ばした。

チャリン…

鈴の音が響く。

実はそれを握りしめ手元に寄せて開いた。

「あっ、鍵だ。」

「今ランドセルに付けてる鍵と一緒に付ければいいよ。」

「ここの鍵?」

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