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情画
第16章 露呈
主人との結婚生活は終わったんだ。

こんな形で終わりを迎えるとは思っていなかった。

先生と知り合って、ずっと仮の暮らしをしていたのか…

いや、実の誕生を成長を共に喜び、家族として生活してきた時間があったはずだった。

ワタシの罪は重い、ワタシへの仕打ちは当たり前のものとして、

何も知らない実との関係も終わってしまったのか…

車に荷物を乗せて仕事に行った主人はどこにいるのか。

結局、主人との結婚生活は互いをよくわからないままに終わってしまったのだ。

はぁああ…

思わずついたため息に、湯面の船が進んでいく。

逆に飛び込むようにして始まった先生との生活を考えていた。


コンコン

「いずみ?具合が悪くなったりしてませんか?」


「あ…大丈夫です。もう出ます。」

「じゃあアトリエで待ってますよ。」

「はい。」


先生は心配性なのか、壊れもののように大事にしてくださる。

つい甘えて、自分の汚なさを思うのだ。

風呂から上がりアトリエに向かった。

寝間着にしているスウェット姿じゃおかしいかしら…
客間に戻ろうかと思ったら、先生がアトリエから出てきた。

「早くおいで。」

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