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情画
第16章 露呈
「わかりました。先生に全てお任せします。

ワタシこんなに楽をしてて申し訳なくて…」

「今は赤ちゃんのことを考えるのが大事ですよ。
明日、病院に行きますよ。」

「はい。」

「僕は嬉しいんですよ。」

先生に優しく肩を抱かれる。

「先生…」

「落ち着いたら、結婚して貰えますか?」

「はい。」

頭を撫でられ抱き締められる。

あっ…

胸に埋めていた顔を持ち上げられ、先生の顔が近づく。

真剣な熱い眼差しに思わず見いってしまう。

「いずみ、愛してます。今までも、今も、これからもずっと…
何があってももう離しません。いいですね。」

「先生…ワタシも、愛してます。」

ん…

先生の唇が触れる。
熱く優しくワタシを包んでいった。

先生の手が背中に回りワタシを引き寄せる。

溶けてしまいそう。
このまま溶けてしまいたい。

んん…

先生の首に手を回して、柔らかい髪を弄った。

バタン…

奥でドアが閉まる音がする。

先生がすぐさま唇を離した。

「実だ。
貴女ももう寝てください。」


「ママ…ママ〜」

「実のところにいきますね。」

先生は慌ててアトリエを出ていった。

「実くん?」

「先生、ママは?」
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