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情画
第17章 新芽
「ああ、もうこんな時間だ。実が帰ってくるから急ぐよ。」
とは言っても、急ぐのは先生の運転くらい。
ワタシは本当に無力だった。
「先生…ワタシ、自分のことすら何も出来ない。」
「ほら、また自分を責める。赤ちゃんに悪いですよ。実を不安にさせますよ。」
先生に慰めてもらってばかりだ。
駐車場で降りて屋敷へ戻る。反対からちょうど実が帰ってきたのだ。
「ママ〜先生〜」
実が手を振って走ってきた。
「うーん、貴女にも負けてるな。」
先生がボソッと言った。
「おかえり実くん。」
先生が手を差し伸べると実が手を繋ぐ。
「ヨシヨシ」
また小さく呟いて門をくぐったのだ。
「今日のおやつは?」
「ホットケーキにしましょうか。」
「やったぁ…」
実と先生が同時に言った。
芍薬の花の爆弾具合をしばらく眺めてから屋敷に入ったのだ。
「いただきます。」
「先生、今日もお泊まり道具持ってくる?」
「どうした?」
「お風呂のオモチャと寝る時の本が取りに行きたい。」
「じゃあおやつ食べたら行こうか。」
「貴女はアルバムとか買えない記念の物など選んでくださいね。」
とは言っても、急ぐのは先生の運転くらい。
ワタシは本当に無力だった。
「先生…ワタシ、自分のことすら何も出来ない。」
「ほら、また自分を責める。赤ちゃんに悪いですよ。実を不安にさせますよ。」
先生に慰めてもらってばかりだ。
駐車場で降りて屋敷へ戻る。反対からちょうど実が帰ってきたのだ。
「ママ〜先生〜」
実が手を振って走ってきた。
「うーん、貴女にも負けてるな。」
先生がボソッと言った。
「おかえり実くん。」
先生が手を差し伸べると実が手を繋ぐ。
「ヨシヨシ」
また小さく呟いて門をくぐったのだ。
「今日のおやつは?」
「ホットケーキにしましょうか。」
「やったぁ…」
実と先生が同時に言った。
芍薬の花の爆弾具合をしばらく眺めてから屋敷に入ったのだ。
「いただきます。」
「先生、今日もお泊まり道具持ってくる?」
「どうした?」
「お風呂のオモチャと寝る時の本が取りに行きたい。」
「じゃあおやつ食べたら行こうか。」
「貴女はアルバムとか買えない記念の物など選んでくださいね。」