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情画
第17章 新芽
「ママ、マドレーヌの匂いするね。」
「あっ…ちょっとみてくるわね。」
二人を置いてキッチンに戻った。
まだ大丈夫だとはわかっていたけど、泣いてしまいそうだったから…
主人に会いたいと思う実の気持ち、
本当の父親なのに、代わりという先生、
まだ、新しい生まれたばかりの家族。
先生が一番に実のことを考えると言って、優しく包んでくださる。
ゆう…本当に名前通り、優しい。ありがとう…
キッチンに戻って、こっそり涙を拭った。
マドレーヌの荒熱が取れたところで二人を呼びにいく。
「ゆ、ゆうパパ、はがすの面白いから一緒にやろう?」
先生を引っ張ってキッチンにやってきた。
鉄串で周りを剥がしひっくり返す。
「あっ、貝の模様だ。」
「ゆうパパもやってみて?」
実が串を先生に渡す。
周りを剥がして勢いよくひっくり返したのか、真ん中が取れてしまう。
「あ〜ぁ、失敗しちゃったよ。」
ワタシは真ん中の残った部分を剥がして先生の口に入れた。
「先生、あーんして、」
驚くも言われるままに口を開けた先生にホカホカの欠片を入れる。
「あっ…ちょっとみてくるわね。」
二人を置いてキッチンに戻った。
まだ大丈夫だとはわかっていたけど、泣いてしまいそうだったから…
主人に会いたいと思う実の気持ち、
本当の父親なのに、代わりという先生、
まだ、新しい生まれたばかりの家族。
先生が一番に実のことを考えると言って、優しく包んでくださる。
ゆう…本当に名前通り、優しい。ありがとう…
キッチンに戻って、こっそり涙を拭った。
マドレーヌの荒熱が取れたところで二人を呼びにいく。
「ゆ、ゆうパパ、はがすの面白いから一緒にやろう?」
先生を引っ張ってキッチンにやってきた。
鉄串で周りを剥がしひっくり返す。
「あっ、貝の模様だ。」
「ゆうパパもやってみて?」
実が串を先生に渡す。
周りを剥がして勢いよくひっくり返したのか、真ん中が取れてしまう。
「あ〜ぁ、失敗しちゃったよ。」
ワタシは真ん中の残った部分を剥がして先生の口に入れた。
「先生、あーんして、」
驚くも言われるままに口を開けた先生にホカホカの欠片を入れる。