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情画
第17章 新芽
指ごとくわえた先生がチュッと音を立て、指まで舐めた。
先生の顔が赤い、けれど実の前でそんなことをされたワタシの顔も同じように熱く、きっと赤いだろう。
「あ〜っママ、ゆうパパっ」
二人ともビクッとする。
「ずるい〜ゆうパパだけ先に食べた。」
「実、できたてホカホカふわふわ、甘くて美味しいよ。ママの指まで甘かった。」
先生は挑戦的な目で実の方を向く。
「ゆうパパとママ仲良しだね。」
「実、仲良しでダメだった?ママと仲良くしちゃダメ?」
「う〜んいいけど…」
実は話しながら周りを剥がしていた。
「実?わざとはダメよ?この穴のあいたマドレーヌは先生のだから、
穴のだらけにしたら誰のかわからなくなるでしょ?」
「うっ…」
実がわざと失敗して味見をしようとしているのでたしなめたが、先生が詰まった。
「穴あきやだ。僕は綺麗な貝殻がいい。ゆうパパこれね。」
穴あきを目立つようにお皿の端に置きなおした
「ぐっ…やはり強敵だ。」
「ほら、綺麗なのできたよ。」
明らかに離して完成品を置いていく。
「負けられない。」
そういって先生も次のに取り掛かった。