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情画
第17章 新芽
実がマップを覗き込む。
「僕たちが入ったところは、ここで、あっちの方だ。」
実も先生の真似をしてマップと方向を両手で示す。
あ、また一つ成長した。
方向音痴のワタシには、さっぱりわからないのだが、実は地図の見方も方向も覚えたようだ。
「あ〜美味しかったぁ、ごちそうさまでした。」
「ごちそうさまでした。」
荷物をまとめて沼に向かう。実はまた歌いながら先頭を歩いていく。
「あったよ〜沼。」
実が走り出した。
「危ないよ、実っ
ママは走れないんだよ。」
「あっ…」
実が気づいて戻ってきた。
「皆で行く。」
片手ずつ手を出して、ワタシと先生の間に入って繋いできた。
「着いた。」
その一帯だけ菖蒲はなく、丈の低い水草が生えている。その周りを回れるように、板の道がぐるっと回っていた。
「あれ…花がない。」
見た目は地味な景色だった。
「実、見てごらん。」
先生が水中を指す。
「あっ…おたまじゃくしだ〜」
実は落ちそうなほど前のめりに水中を見た。
「多分もっと色んな生き物がいるよ。」
先生の声かけに実は場所を変えて水中を覗いていた。
「あっメダカ…先生、変な虫がいるよ?」
「ゲンゴロウだね。」
先生は実に付いて移動する。
そんな二人を見るのは頼もしい。
「僕たちが入ったところは、ここで、あっちの方だ。」
実も先生の真似をしてマップと方向を両手で示す。
あ、また一つ成長した。
方向音痴のワタシには、さっぱりわからないのだが、実は地図の見方も方向も覚えたようだ。
「あ〜美味しかったぁ、ごちそうさまでした。」
「ごちそうさまでした。」
荷物をまとめて沼に向かう。実はまた歌いながら先頭を歩いていく。
「あったよ〜沼。」
実が走り出した。
「危ないよ、実っ
ママは走れないんだよ。」
「あっ…」
実が気づいて戻ってきた。
「皆で行く。」
片手ずつ手を出して、ワタシと先生の間に入って繋いできた。
「着いた。」
その一帯だけ菖蒲はなく、丈の低い水草が生えている。その周りを回れるように、板の道がぐるっと回っていた。
「あれ…花がない。」
見た目は地味な景色だった。
「実、見てごらん。」
先生が水中を指す。
「あっ…おたまじゃくしだ〜」
実は落ちそうなほど前のめりに水中を見た。
「多分もっと色んな生き物がいるよ。」
先生の声かけに実は場所を変えて水中を覗いていた。
「あっメダカ…先生、変な虫がいるよ?」
「ゲンゴロウだね。」
先生は実に付いて移動する。
そんな二人を見るのは頼もしい。