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情画
第17章 新芽
「ねぇ、朝、たくさん小鳥が来てたんだけど、名前を教えてください。」

「あら、坊っちゃん見たのね。つぐみって鳥よ。
すぐ飛んでいったでしょう。」

「うん。起き上がったらいっちゃった。」

「人に慣れてないからね。でも見れただけ凄いわよ。」

「そうなの?たくさん来てて可愛かった。」

「それは良かったです。
さぁ、どうぞ沢山お召し上がりくださいませ。」


「いただきます。」

「今日は公園で遊ぼう。
実はサッカーと野球どっちが好き?」

「わからない。両方…」

「よし、両方だね。」


宿を出て買い物に寄る。両方といった実はサッカーボールとグローブと野球ボールを持っていた。

「先生…両方なんて」

「小さいころからスポーツしてる子もいますよ。両方始めなきゃ間に合わないくらいです。」

「さぁ、実、公園いくよ。」

実は走って先生を追いかける。
確かに、週末ゴロゴロしてる主人をみて、公園に連れていって欲しいと思っていたけど。

車に乗って、実はグローブをはめて喜んでいた。

ところで、先生は相手ができるのだろうか。
絵を描いている先生からは想像できなかった。


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