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情画
第17章 新芽
すっかり暗くなってお屋敷に帰ってきた。
帰りの車で寝てしまった実は、起こされてぐずぐずと歩く。

キィィ…

門を開けて入ると庭の木々が外灯に照らされていた。

「わぁ、きれい。
やっぱりおうちの庭が一番きれいかな。」

「それは嬉しいね。僕もこの庭が気に入ってここに住んだんだよ。」

「先生、ここで生まれたんじゃないの?」

「違うよ。いろんな都合で何回か引っ越してるよ。」

「ふうん…」

カラン…カラン…

「ただいま〜」

「ただいま〜」


お茶を入れて応接間で一息つく。

「はぁあ…おうちに帰ってくると、ほっとするね。」

「おうちだからね。さて、お風呂ができたかな?」

「今日から皆で入るんだよね。僕、見てくる〜」


「お疲れ様でした。」

「いえ、先生のほうこそ、お疲れ様でした。」

「今日から僕の部屋ですよ。」

「実と三人ですか?」

「あ…じゃあ和室に布団を敷かないとだ。」

先生は慌てて応接間を出て行かれた。

「実…お布団敷きにいくよ。」


何だか楽をしすぎだ。

「ママ、お風呂でお舟みて…」

先生と実が向かい合って座る。そこへ和紙の舟が浮かべられる。

実が湯を押して波を作ると、舟が先生の方へ進んでいった。

ああ、ゆったりと波を乗り越えて進む舟…
舟を自分たちに置き換えて眺めていた。
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