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情画
第17章 新芽
「ううん、学校のプリント、父の日の前の土曜日、じゅぎょうさんかんって日なんだって、おとうさんが休みの人はおとうさんを呼ぶ日なんだって…

ゆうパパ来てくれる?」

プリントを先生に渡そうとする実は、少し困った顔をしていた。

「実、どうしたの?」

「先生がプリントを配ってるときに、誰かがそう言ったんだ。おとうさんを呼ぶ日なんだって…

先生は、おうちの人でもおじいちゃんおばあちゃんでも、お母さんでもいいし、誰もこれない時はプリントの休みますってのに書いて出せばいいって…

それでもその子が、大抵おとうさんがくる。
おとうさんがいないうちが他の人がくるんだ!!って言い続けて、

先生がそんなことはありませんって…

おとうさんがいないおうちってどういうこと?

だから、ゆうパパに来てほしいの。

来てもらえる?」

「実、プリントをよくみせて?」

実は握り締めたプリントを先生に渡した。

先生は目を通してから、

「実、先生が言うことが正しいし、お友達が言うことも間違いじゃないよ。」


「え〜」

「ここには、普段これない家族のために、土曜日に授業参観をします。それでも誰もこれないおうちは、この紙に、お休みしますって書いて出すんだって…」
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