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情画
第17章 新芽
「う〜ん」

「だから、パパもママも来るってあんまりいうと…」

「お友達さびしくなっちゃう。」

「そうだね。先生が急に怒ったのは、そういうお友達のためにじゃないかな?」

「そっか、僕気をつけるよ。」

「よし、じゃあおやつを作ろうか。」

「プリンがいいなぁ…」

「ママ、プリン出来ますか?」

「はい。」

「じゃあ皆で作ろう。」

実は先生と卵を割る。

先生は賢いし知恵がある。嘘やごまかしで逃げることなく上手に実に説明する。

でも、離婚のこと、いつかは話さなければならない。知らされなかった期間が伸びて、不信にならないように…

「ゆうパパ?ゆうパパは会社に行かないの?」

「僕は絵を描くのが仕事だから、ずっと家で仕事してるんだよ。」

「ふうん、会社に行かないでどうやってお金もらうの?」

「描いた絵を売ってお金をもらうんだよ。」

「じゃあ、売りに出かけちゃうの?」

「いや、売るのを仕事にしてる人に買ってもらうんだ。

あと、直接買いたいってお客さんもいるんだよ。」

「へぇ…」

「だから、ずっと家にいるから、自分の仕事のペースを決められるんだよ。」


「そっかぁ、じゃあ僕が学校行ってる間にお仕事の絵を描いてるんだね?」

「そうだよ。」
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