パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第17章 新芽

そこから沙絵さんと歪んだ関係になった先生、
そしてあの日から、また大変な思いをして、関係を修復したのだ。

実も大丈夫。先生と二人でしっかり見ていけば…


｢そうだ…沙絵にも報告しておかなきゃですね。｣

｢あ…｣


｢電話しますか…｣

先生はどうもボブとジョンが苦手なようだった。


実の机にクッキーを置いてくる。
泣き疲れて寝たせいか、まだまだ起きる様子はなかったのだ。



先生に呼ばれて、電話に一緒に出るように言われる。
意気込んでかけたのに留守だったようだ。

｢もしもし、沙絵の父親です。話があるので、電話を…｣

『あ、お父様？私よ。今日はたまたまバイト休みだったのよ。
いい勘してるわね。』


｢あぁ…実は、報告する事があって…｣

『なあに？』

｢いずみと、実と、今、一緒に暮らしてる。｣

『あら、おめでとう。赤ちゃんでも出来た？』

｢あぁ…
それで、いずみのご主人が…｣

『実くんも自分の子じゃないと知って追い出したんでしょ？
でも籍を入れられず、お母様の時と同じ状況よね。』

｢あぁ…お前…実のことわかってたのか…｣

『だってお父様にそっくりだし、いずみさんお子さんいなくて、実くんの後も出来なかったでしょ？』