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情画
第17章 新芽
「う…ん、ママ、泣かないで…
ママ…」

「ごめんなさい…」

「ママ…先生を好きになっちゃったんだね。
僕も先生好きだもん。

ママ…泣かないで…

お風呂出よう?

ねぇ…ママ…ママ…」


実が肩を揺すってワタシを呼ぶ声が遠くに聞こえた。



「先生…ゆうパパ…助けて…ママが…ママがぁ…」

風呂場から実の叫び声が聞こえた。

ぐったりとする貴女を抱え、和室に連れていく。

「実、ママのお布団敷けるかな?」

あとから追いかけてくる実に頼むと、押し入れを開けて頑張って布団を出して敷いていた。

貴女を下ろし、布団を掛ける。

心配そうに覗く実に、見ているように頼み、タオルや氷水などを用意した。

冷やしたタオルを額に乗せると貴女の表情が和らいだ。

「いずみ…大丈夫か?」

「ママとお風呂で話してて、僕がママに色々聞いたから、ママ泣きながら話してて…

そうしたら、そうしたら…泣きながら、ぐらんてなって、」

「大丈夫だよ。実。
すぐに呼んでくれたから…
いずみ、水を飲めるか?」

湯あたりして逆上せたと思われるが、貴女の意識がはっきりしない。

僕は水を含み、口移しで貴女に飲ませた。
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