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情画
第17章 新芽
実に布団を敷くように言えば、大きな布団を頑張って引きずりだして敷いた。
いずみを下ろしても、まだ意識がはっきりしていないようだった。
体の熱を冷ました方がいい。実に側にいるように言うと、半べそながらもしっかりと頷いた。
戻ってくると、実は泣きたいのをこらえて待っていた。
いずみの手当てが先だ、冷やしたタオルを置くと表情が変わる、早く水を飲ませて体内の温度を下げたかった。
口移しで水を飲ませると意識が戻る。
とりあえずひと安心。
二人の着替えを持ってきた。
実はまだ複雑な表情をしている。二人にしておいた方がいいと思い、風呂に入ることにした。
体を洗い早めに上がって和室に戻ると、実はいずみにくるまるようにして、二人とも寝ていた。
「あぁ…ライバルにまた奪われたな。」
実の頬に伝う一筋の涙をそっと拭いてやり、鼻を軽くつつく。
くすぐったそうにした表情が、してやったりと笑っているように見えて、クシクシと頭を撫でてやった。
「君は僕の知らないいずみを八年間占領してたんだからな。
存在すら隠したままで…
僕だって、いきなり君が僕の子供だって言われて驚いてるさ。」
いずみを下ろしても、まだ意識がはっきりしていないようだった。
体の熱を冷ました方がいい。実に側にいるように言うと、半べそながらもしっかりと頷いた。
戻ってくると、実は泣きたいのをこらえて待っていた。
いずみの手当てが先だ、冷やしたタオルを置くと表情が変わる、早く水を飲ませて体内の温度を下げたかった。
口移しで水を飲ませると意識が戻る。
とりあえずひと安心。
二人の着替えを持ってきた。
実はまだ複雑な表情をしている。二人にしておいた方がいいと思い、風呂に入ることにした。
体を洗い早めに上がって和室に戻ると、実はいずみにくるまるようにして、二人とも寝ていた。
「あぁ…ライバルにまた奪われたな。」
実の頬に伝う一筋の涙をそっと拭いてやり、鼻を軽くつつく。
くすぐったそうにした表情が、してやったりと笑っているように見えて、クシクシと頭を撫でてやった。
「君は僕の知らないいずみを八年間占領してたんだからな。
存在すら隠したままで…
僕だって、いきなり君が僕の子供だって言われて驚いてるさ。」