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情画
第17章 新芽
「でも、わかるだろ!実も、僕たちは似てるって感じるだろ?」

ピクリと動いた実がいずみの胸に顔を埋めてキュウッと丸まった。

「クスッ…
降参だよ…おやすみ…」

もう一度頭を撫でて自分の布団に入った。

貴女が寝返りを打ったらと腕を伸ばして眠る。
実へのささやか抵抗だった。

頼ってくれるだけいいか…ゆっくりでいい、少しずつでいい…

そう自分に言い聞かせた。

コロン…

貴女が寝返りを打つ。
予定通り腕の中に転がってきた。

貴女の香りに包まれて眠った。



「あ〜っ、絵の部屋になってる。
ママ、ゆうパパおはよう〜」

実が一番に起きる。

「おはよう、実。」

気づいたら、先生に抱き締められて寝ていた。

実がこっちを見ていて恥ずかしいのに、しっかり腕が回っていて抜け出せなかった。


実の声で目覚めたが、まだ寝ているフリをして、貴女を抱き締めていた。

貴女と実の反応を窺いたかったから…

貴女はモジモジ動くが、起こして悪いと思ったのか、僕の腕の中に収まっている。

実が僕たちの頭のところに立っているようだ。

「ゆうパパ起きて、」

実が背中の方にきて僕をグラグラ揺らす。

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