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第18章 朝顔でも昼顔でもない花

｢皆さん静かに!!｣

先生が止めても、騒ぎが収まる様子はなかった。
しまいに親たちまでガヤガヤし始める。

｢あの子でしょう？いつも変わったこと言って、クラスの雰囲気おかしくする子…｣

そんな言葉が聞こえてくる。

｢先生!!｣

大きな声がすぐ隣から聞こえて、皆が静まる。

先生が手をあげていた。

｢は、はい…あの、どうぞ…｣

思いもしない騒動に対処できない先生が、先生を指さした。

｢あ、実の父です。
すみません突然。｣

｢いえ、構いません、どうぞ…｣

｢確かに、体育の授業で絵を描いてはいけないし、お話が変わってしまうかもしれないですが、

先生は気に入ったところを読んで感想を言うとおっしゃいましたよね。｣

｢は、はい…｣

｢空いっぱいの大きな濃い雲、まるでくじらのような雲が、皆を覗いているように近づいてきた。

実はそれを想像して、そんな雲、そんな雲が広がる空を描いてみたいと思ってしまうことは、だめなことでしょうか？｣

｢い、いいえ。｣

またシーンとなる。

｢そ、そうですよね。先生は気に入ったところを読んで、思った感想を発表するように言いました。

くじらぐもがどうなったか？という質問じゃないので、皆さんがどう思ったかでいいんですよ。｣