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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
またもやシーンとなるが、実の隣の席の女の子が手をたたくと、つられて皆の拍手となった。

「あの子がミカちゃんか、レミちゃんかな?」

先生が耳元で囁いた。

実は騒動の間、ずっと立って我慢していたが、拍手が起こるとお辞儀をして席に戻る。

隣の女の子に
「ありがと」と言い、

女の子に
「パパカッコいいね。」

と言われて赤くなっていた。

次の授業は算数、繰り上がりの足し算だった。

皆が一斉に手をあげる。
指されたら、前に出て、十になるまでいくつか、残りがいくつかで答えを発表する。

実が指された。足される数を5のまとまりの丸と残り、残りに十になるまでの丸をずらして書き、残りの丸を書く。

頭の中に算盤が出来ているようだ。

皆が数式で足し算と引き算を書いて計算するのに対してスピードはあるものの、理由などの説明はなかった。

「実くん、どうやって計算したのか説明してくれる?」

「ん〜、足される数を5のまとまりと残りにして、
足す数から、残りが5になるまであげる。
これだったら2あげたから、足す数の7になるまで丸を書く。7は2と5に分かれるから、1の位は5、10の位は1で15が答えです。」

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